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Weblog about student's works. (4th year) Tutor : Toru Ogata at Kanto Gakuin Univ. Design Studio B デザインスタジオB WEB-SITE a book of prospect cottage WEB-SITE 参考資料 ogtstudio archive カテゴリ
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2012/05/17に授業を行なった。
数週間にわたって展開してきたショートプロジェクトのまとめである。 両名とも、これまで考えたこと・つくってみたことの流れを整理し、ひとつのストーリーへ、そしてプロジェクトへとまとめあげていた。素材の発見というスタート地点からは想像できないような、興味深いプロジェクトへと発展させることができたと考えている。 それぞれの提案の中に、どのような空間体験があり、どのように感じることができるのか?さらにそれらは、そこを体験する人々をどこに導くのか?ということなどが具体的に表現されていると、なお一層提案の魅力が増したのではないだろうか。 とは言え、プロセスを充実させ、最後にそれらを編集し、プロジェクトへとまとめあげていくこと、これが今回のショートプロジェクトにおいて重視したことであったことを考えれば、今後につながる多くの発見と経験を得ることができたと思う。 ■ ワタナベ ![]() ![]() ![]() 心に余韻が残るような言葉を用いながら、プロジェクトのイメージを語った。木登りをして、その枝に腰掛けて周りを見渡すときのような、そんな身体的感覚へ強く訴えかけてくる空間体験が得られそうである。 ■ ミヤモト ![]() ![]() ![]() 板ガラスの向こうに見えるものを、ガラスにおける光の反射と発光による現象と捉えなおすこと。そしてそれがより複雑になることへの興味の発見。これらの思考過程を建築的体験としてまとめあげた計画である。 -------------------- いよいよ次回から、ペーター・ツムトア著 『建築を考える』を読みはじめる。 この本を読み、レジュメをまとめ、読んで考えたことをドローイングしながら、ツトムア(ズントー)の世界と、学生達との間に豊かな広がりが生まれることを期待している。 以上。
2012/05/10に授業を行なった。
■ ミヤモト ![]() ![]() ![]() ![]() 岩のようなガラスの塊を積み上げることによってできる、塔状の建築物あるいはランドマークのようなものだろうか。コラージュによるドローイングがとても良い。付帯物等を描きこんだドローイングも準備されていたが、ミヤモトのイメージをダイレクトに伝えるにはこちらのほうが断然良いだろう。 遠くから見るとどのようにみえるのだろう?どのような光を放っているのだろう?その下に入り込むとどんな光に満たされているのだろう?朝と昼間、そして夕方では、あるいは月明かりの下では? どのような現象がガラスのどのような性質によってもたらせられるのか?どのようにその性質を生かしたのか?具体的にはどのような仕組みになっているのか? また、ミヤモトがはじめに興味を持った、透明な板ガラスの向こうに存在する、そちら側にはいけないけれど広がりがある、というイメージと、ガラスの塊からあふれ出てくる光のイメージはどのような関係になっているのか? これらが明確に語られることによって、プロジェクトはかたちをなしていくだろう。 ■ ワタナベ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 半透明のチューブのような構造物が、雲のようにフワフワと地面から少し浮かび上がっている。人はそこによじ登り、チューブに身体を預け、絡まりながら、しばしの時を過ごすというプロジェクトのようだ。 3枚のドローイングはその雰囲気や機能を良く伝えている。また様々な光の効果による写真のシリーズも、そこに絡まった時の気分をうまく伝えているように思う。コンセプトモデルも凝ったものになっている。 匂いが繊維に絡みつくように、この構造物が周囲の風景のなかに絡みつき、人がこの構造物に絡みつく。そこに絡みついた人々は、匂いが繊維の一部であるかのように、その風景の一部になる。あるいは人が枕に顔をうずめた時に、一瞬記憶の旅に出かけるように、その風景は、絡みついた人それぞれを、どこか別の場所へ送り届けるのだろうか? 素材についての言及がなされていないのが残念だが、カーボンファイバーのようなもので、軽く強度を持つものがつくれるのではないだろうか。 匂いが繊維に絡まりつくというイメージから出発し、それを直接再現するのではなく、別の状況に置き換えながら空間や出来事を構想したのであれば、それはとても良いと思う。 -------------------- ミヤモト・ワタナベ共に、自分がやっていることを言葉に置き換えるトレーニングは不足しているように思う。次回でこのショートプロジェクトは終了する。その後は、ズントーの文章を丁寧に読む作業を行なう予定である。そのなかで言葉については学んでいきたいと考えている。 以上。
2012/04/26に授業を行なった。
■ ワタナベ ![]() ![]() ![]() 前回に引き続き魅力的なドローイングやモデルなどを制作している。そしていろいろな方法や考え方を試しながら進めるというプロセスを実践している。 匂いと記憶との関係として、プルースト効果(あるいはプルースト現象)と呼ばれる例を引き合いに出しながら説明が行なわれた。それがどのようにして生じ、どのようなことを引き起こすのか?そして過去と今とを同時に経験するということとはどういうことだろう?と考えているようだ。 このアイデアをさらに進めることによって、布や物に匂いがしみこむのと同様に、自分自身にも匂いが染み込んでいくというイメージも持ったと言う。もちろん物理的な現象としてそう言えるかもしれないし、心理的な言い回しとしてもありえるだろう。 このような効果や体験を、具体的な建築的空間として表すのには、どうしたら良いだろうか。テーマパークのアトラクションではなく、普段私たちが暮らす現実の空間の一部として、これを構想したい。授業の中で廊下のような場所かな?という話も出たが、それも良いかもしれない。 ■ ミヤモト ![]() ![]() ![]() 四種類のガラスの器をハンマーで叩いて砕けた破片を大きさ順に並べたという。そうしてみると、整形された状態のガラスよりも、破片となり断片となったガラスの塊がとても不思議で美しいと感じたという。砕いてみたという発想も、それを原形と断片化したものを比較するということも、とても興味深い。 ただし、提示されたスケッチのように、その破片の一部を鑑賞物のように置くだけでは、あまりに弱く、また距離がありすぎるのではないだろうか。もっとその現象自体の中へ、その不思議で美しい光の中へ入って行きたい。そんなふうに感じた。 現象を空間のデザインとして積極的に取り入れている事例として、吉岡徳仁のいくつかのプロジェクトを紹介した。彼はガラスの大きな塊の幻想的特徴をデザインとして生かして、「雨の日に消える椅子」という名のストリートファニチャーや大きなテーブルをデザインしている。またクリスタルガラスを使用したRainbow Churchというプロジェクトも行なっている。 前回の授業で曖昧だった素材についてのレポートも両者から説明された。これらについては、きちんとプレゼンできるようにまとめておいたほうが良いだろう。 発表と話し合いをした後、それぞれの学生は、再度検討を行なった。 ■ ワタナベ ![]() もしかしたら、現れては消える、忘れていたのに蘇る、ふと気がつくとそこにあり、というような状況自体をつくりだすという考え方もあるのかもしれない。 そういう意味で、どこか(?)にある廊下のようなもの、何かと何かをつなぎ、また例えばそこに日が射し込むと・・・といった、その空間自体の変容と匂いというものが関係しあう可能性について検討してみてはどうだろうか。 ■ ミヤモト ![]() またそれがどこに作られるかのかという話に及んだときに、ガラスは珪砂を原料とするのだから砂漠ではどうだろう!というイメージが出た。もちろん珪砂と砂漠は直接的に結びつかないが、発想の展開としては興味深い。珪砂/石英/水晶/クォーツ/時を測るものという展開も同様である。 上記の考察は次第に、ガラスの岩のようなものが高く積み重ねられ、それでつくられた3枚の岩壁で囲まれた搭状の建造物のようなイメージへと変わっていった。最終提案がこれに縛られる必要はないが、建築的空間体験を強く得られるものであってほしい。 次回は、以上の考察等を踏まえた上で、建築的空間の提案が提出される予定である。
2012/04/19に授業を行なった。
素材/マテリアルから、人がそこに生き・暮らす、空間や建築にアプローチすることを考えることの2回目。各々が惹かれるマテリアルについて、科学的・工学的特性の調査とまとめ、および想像力によって捉えた特性について発表を求めた。 ■ ミヤモト ![]() ・仕切られているのに奥までずっと見える。 ・外にいるのに中の様子がわかる/中にいるのに外の様子がわかる。 ・周囲に溶け出していくような気がしてくる。 当たり前のことのどこが面白いんだ?と聞かれてしまいそうだが、確かに良く考えてみると興味深いことだと思う。そこに起こっている現象をじっくり考えることによって浮かび上がってくる、不思議なワクワク感は大切にしててほしい。 ただし、ガラスそのものとの関連が調査されていない。厚みや色、ガラスの組成、そもそも板ガラスなのかあるいは他のものなのか等々。技術的な側面があって初めて成り立つ現象も多い。そのあたりの根拠付けが必要だろう。 ■ ワタナベ ![]() ![]() このドローイングには実際に香りも付けられていたそうだが、時間の経過と共に抜けていったようだ。そもそも匂いや香りとは何なのか?またそれらはどういう仕組みで糸や布あるいは他のものに付くのか?またそれはどうして抜けていくのか?このようなことを探求することで、匂い/香りがつくりだす場の空間的な成り立ちが明確になるだろう。 素材/マテリアルの科学的・工学的な側面を凝視し熟考すると、実はそこに、素材/マテリアル自体が持つ想像力があるのではないかと思えてくる。あるいはそれと私たちの交叉(こうさ・キアスム)によって、特徴的な場が生まれる、そんな感覚がある。 授業の中では、「林檎の礼拝堂 La chapelle des pommiers」 田窪 恭治 (著) 集英社を紹介しながら、素材/マテリアルと具体的な建築空間としての、内部そして外部との関係を見ていった。 次回は、選んだ素材/マテリアルがつくりだす部屋や小さな建築の検討を行なう予定である。
2012/04/12に今年度第一回目の卒業研究基礎の授業を行った。
今年度は、素材/マテリアルに着目しながら、人がそこに生き・暮らす、空間や建築にアプローチしていきたいと考えている。 また、今年度は以下の本を皆でじっくり読んでいく。(5月中旬以降の予定) 『建築を考える』ペーター・ツムトア著 鈴木仁子訳 みすず書房 以下に詳しい紹介あり。 http://www.msz.co.jp/news/topics/07655.html ![]() ![]() また、このような感覚を空間や建築として表現していくことや、その方法などについて、アーティストや建築家のドローイングを例にとりながら、話をした。(例として使用したドローイングイメージは、本ブログ左側の参考資料から閲覧可能) ![]() ![]() 上:ロクシタン/匂い/綿/染み込む(ワタナベ) 下:ラバー/まとわりつく/しずく/音(ミヤモト) 次回以降、3回の授業を使って、以下の短期プロジェクトを行う予定である。 1)素材/マテリアルを選び、それをプレゼンテーションする(4/19) ・イマジナリーなストーリー ・科学的組成や構造、特徴等の客観的内容 ・その素材が使用された空間や建築の事例研究 2)選んだ素材/マテリアルがつくりだす部屋や小さな建築の検討(4/26) ・素材/マテリアルがどのような部屋や小さな建築を導くのか。 ・またその部屋や小さな建築は、どのようにそこに生き暮らす人と一体になるのか。 ・モデルによる表現 ・ドローイングによる表現 3)プロジェクト全体のプレゼンテーション(5/10) 以上。
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